福祉の仕事と資格について

高齢者福祉や障害者福祉をはじめ、医療や児童福祉など、福祉の幅は広いと言えるでしょう。そのため、福祉の仕事に就くときには、それぞれの分野の仕事を調べて、自分の適性にあった職種を選ぶ必要があります。

たとえば、高齢者福祉の仕事には、介護の仕事が挙げられますが、要介護者の身体に接触する介助は、原則として介護福祉士や介護職員初任者研修などの資格が必要です。また、グループホームや老人ホームなど、24時間365日利用者を預かる現場では、夜間も職員が常駐していなければならないため、入所型の施設で働く場合は体力も必要です。したがって、体力に自信がなかったり、育児中で夜勤ができない要な場合は、デイサービスなどの通所施設や訪問介護など、日勤のみの仕事を選ばなければなりません。

それから、障害児のサポートを行う放課後等デイサービスでは、放課後の時間帯だけ障害児のケアを行う福祉サービスなので、障害者福祉と児童福祉の両方についての理解が求められます。障害者特有の心身に関わるサポートを行いつつ、児童の成長を促す活動が必要なので、放課後等デイサービスの仕事に就きたい場合は、児童指導員という資格を取得しておいたほうがいいでしょう。

ちなみに児童指導員は、国家資格ではないので、一定期間現場の実務経験があれば取得は可能です。また、実務経験がなくても、教員などの有資格者であれば、児童指導員として働くことができます。放課後だけ児童を預かる放課後等デイサービスでは、原則としてケアを行う時間帯が児童が下校した後の数時間に限られるため、職員が障害児と接する時間はさほど長くはないのが特徴です。