他社との競争がない福祉の分野の仕事

現代の資本主義社会では、どの業界も競争化が重視されています。ほとんどの企業では、売り上げ優先主義で他の企業よりも業績を伸ばすことが当たり前となっており、社内でも従業員同士がライバル関係になることさえあります。しかし、このような競争社会には向き不向きがあり、人を蹴落としてでも成績を伸ばしたいと思うような人でなければ、昇進は難しいでしょう。そのため、競争化社会に疲れてしまった人には、私は医療をはじめとした、福祉の仕事をおすすめします。

福祉の分野は幅広く、医療や介護、児童福祉など多岐にわたりますが、業界全体の特徴は、社会が求めているサービスの提供に尽力しているという点です。そのため、現場で求められているのはライバルを作って競争することではなく、求めに応じた適切な対応をすることであり、人と競う必要はありません。たとえば、医療機関では、十分な医療を提供できない患者に対しては、紹介状を書いて他の病院を受診してもらうように促すので、営利の追求に追われることはないのです。ですから、純粋な気持ちで社会に貢献できる仕事ができるでしょう。

ただし、前述したように、福祉の分野は幅広いので、漠然と「福祉の仕事に就こう」と考えても、仕事探しは進みません。ですから、まずは福祉の仕事にはどのようなものがあるのかを知ることから始めたほうがいいでしょう。私が特におすすめしたいのは、将来性と安定性が抜群の医療分野ですが、一口に医療といっても職種は多岐にわたるので、もしも興味がある方は医療福祉の職種について言及しているサイトなどを調べてみるといいかもしれません。